米映画批評サイト「ロッテントマト」で99%の満足率を獲得、じんわりと心温まるストーリーが口コミとなり日本でも異例の大ヒットとなった『ショート・ターム』が記憶に新しいデスティン・ダニエル・クレットン監督、鮮烈のデビュー作『ヒップスター』(原題:I AM NOT A HIPSTER)がついに日本に登場。
ロバート・レッドフォードが主催する米最大の映画祭、サンダンス映画祭に正式出品された本作で、世界にその実力を示したデスティン・クレットンは、ミューズでもあり、『ショート・ターム』が出世作となったブリー・ラーソンをオスカー女優へと導いた※とも称され、その演出手腕にハリウッドの俳優陣たちからも熱い視線が集まる注目の実力派監督。
サンディエゴのインディミュージック/アートシーンを舞台に、悲劇に直面してもなお、クリエイティブであろうとするアーティストの姿を描いたヒューマンドラマ。
サウンドトラックが大好評だった『ショート・ターム』の作曲家であり、クレットン監督の盟友でもあるジョエル・P・ウェストとタッグを組んだオリジナル曲の演奏シーンも聴きどころ。主演のドミニク・ボガートは、ブロードウェイミュージカル『ジャージー・ボーイズ』のシカゴ公演で、主演のノーム・ワックスマン役の強烈なキャラクターを演じているところを、監督のデスティン・クレットンに見いだされ、本作の主役に抜擢された。また劇中で使われているホームビデオのフラッシュバックの映像は、実際にこどもたちにカメラを持たせて撮影させ、ノスタルジックなムードを醸し出しているところも、リアリティにこだわるクレットン監督らしい演出となっている。
※ブリー・ラーソンは、『ショート・ターム』で一躍注目を浴びた2年後に主演した『ルーム』で、2016年度第88回アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞しました。
米国やヨーロッパでの舞台経験も豊富で、『レント』の米国ツアーではマークを、『ジャージー・ボーイズ』(シカゴ公演)ではノーム・ワックスマンやニック・マッシを、Soho Repertory Theatre Company制作のオビー賞受賞作『Molly's Dream』ではジムを演じている。シンシナティ大学音楽学部でファインアートの学士号を取得。2011年にIFPラボのセレクションに輝いた『Extracted』で主役を演じたほか、マイケル・ダナー監督の『Hello Herman』、マイク・アップトン監督の『At Arm's Length』、New Artists Alliance製作のスリラー『ビジター』などにも出演。 HBOの『The Chris Rock Show』をはじめ、ABCの『フラッシュフォワード』ではキース・コナー役でレギュラー出演するなど、テレビでの仕事も多く人気を集める若手俳優。
ブロードウェイ劇『The Will Rogers Follies』で役者としてのキャリアをスタートさせたミノフは、次いでニール・サイモン作『グッバイガール』でバーナデット・ピーターズやマーティン・ショートと共演。その後もニューヨークやロサンゼルスを拠点に多くの舞台、映画、テレビ作品に出演している演技派女優。主な出演作はノーマン・ジュイソン監督の『オンリー・ユー』、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』、ブルーノ・ビチルと共演した『Portion 71』、ゲイリー・マーシャル監督の『ニューイヤーズ・イヴ』、ジョセフ・カーン監督の『Detention』などがある。
30作以上のインディペンデント映画への出演経験を持つベテランバイプレイヤーのオーランドは、『ビバリーヒルズ高校白書』、『ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る』、『Breaking In』、『The Hard Times of RJ Berger』などテレビドラマへの出演も多い。2014年には自身の脚本・プロデュースによる映画『Counterpunch』をリリース。
ネバダ州ラスベガス出身のシンガーソングライター。18歳からツアー活動を始め、南カリフォルニアへ移り住んだのち、現在のグループ「Pebaluna」を結成。2012年9月にデビューアルバム「Carney Life」をリリース。8歳の頃から舞台に上がっているが、映画は本作の“スプリング”役がデビュー作である。
高校時代から演劇を始めたが、『るつぼ』や『努力しないで出世する方法』といった有名劇を演じるだけでは飽き足らず、高校を優秀な成績で卒業後はテレビやインディペンデント映画を中心に活動。『Dr. House』、『CSI:NY』、『コールドケース』、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』などのテレビ作品に出演している。
これまでに『NEW YEAR'S EVE』、『THE FIRST TIME』、『ショート・ターム』、『JULIA』、『HARSH TIMES』、『24』、『ゴースト~天国からのささやき』、『STANDOFF』といった映画やテレビ作品に出演。近年はニューヨークで『FAIRY TALE』、『THE LITTLE DOG LAUGHED』、『BENEATH THE VEIL』(リンカーンセンター)などの舞台に立ち、ロサンゼルスでは『TREEFALL』のワールドプレミアにも参加。
『ヒップスター』に加えて、ワーナー・ブラザーズ配給、ギルレモ・デル・トロ監督の『パシフィック・リム』、ジョン・キューザックと共演した『フローズン・グラウンド』、クリス・コルファーと共演した『Struck by Lightning』など映画出演作も多い。テレビドラマ『JUSTIFIED 俺の正義』の最終シーズンでは準レギュラーとして出演。ABCの『ホームタウン~僕らの再会~』ではレギュラー出演を果たす。
映画やテレビへの出演回数がそれぞれ30本を超えるベテラン俳優。『JUSTIFIED 俺の正義』などに出演。
トム・フォード監督の『シングルマン』、『キューティー・バニー』、『Café』といった映画への出演をはじめ、ピクサー/ディズニーの『ウェイン&ラニー クリスマスを守れ!』(ABC)では声優として複数のキャラクターの声を担当。『The Interview』や、2012年サンダンス映画祭最優秀短編部門に輝いた『ショート・ターム』の短編バージョンにも出演している。テレビ出演作は『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』、『Better With You』、『クローザー』、『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』、『Moonlight』、『ギルモア・ガールズ』、『スイート・ライフ』、『Jake in Progress』、『I☆LOVE!オリバー』など多数。『レント』のロサンゼルス公演でもマーク役を務めたほか、レスリー・ヘッドランドの『バチェロレッテ-あの子が結婚するなんて!』のワールドプレミア(同舞台はその後映画化され、2012年サンダンス映画祭に出品)などで舞台に立っている。
サンフランシスコ出身のエヴァは、幼い頃から演技を始め、その後はロサンゼルスへ移って初のテレビ出演を果たす。それがゴールデングローブ賞ノミネート俳優サイモン・ベイカーと共演した、CBSの『メンタリスト』(2010年5月放送「夜明けの赤い空」の回)だった。Google、フォードなど有名企業の広告にも数多く起用されている。
自身4作目の短編映画『ショート・ターム』が2009年サンダンス映画祭審査員賞を受賞。同名の長編映画用に書き上げた脚本は、映画芸術科学アカデミーが主催する、2010年度ニコル映画脚本フェローシップ5作品のうちの1つに選ばれた。『ヒップスター』は彼の長編映画監督デビュー作。デスティン・ダニエル・クレットンはハワイのマウイ島で生まれ育ち、近所の畑でパイナップルを摘みながら3才までマウイで夏を過ごした。ポイント・ロマ・ナザレ派大学でコミュニケーション学を専攻したのち、サンディエゴ州立大学で映画分野の修士号を取得した。これまでに『Longbranch: A Suburban Parable』(2002年トライベッカ映画祭でプレミア上映)、『Bartholomew’s Song』(2006年学生アカデミー賞最終候補作)、『Deacon’s Mondays』(2007年学生アカデミー賞最終候補作、アンジェラス映画祭グランプリ、HBOフィルムズ最優秀映画賞)、そして『Short Term 12』という4つの短編映画(監督/脚本)で受賞経験がある。短編の『Short Term 12』は2009年サンダンス映画祭での審査員賞をはじめ、シアトル国際映画祭、アスペン短編映画祭、ボストンインディペンデント映画祭、シネベガス、ジェンアートでも各賞に輝き、2010年アカデミー賞の最終選考にも残った。彼の長編デビュー作『ヒップスター』は2012年サンダンス映画祭でプレミア上映され、批評家たちに絶賛された。また、フィクションと平行して『DRAKMAR: A VASSAL’S JOURNEY』(2007年HBO Familyでプレミア放映、2006年コミコンで最優秀ドキュメンタリーを受賞)や『BORN WITHOUT ARMS』(2009年TLC/Discoveryでプレミア放映)という2本の長編ドキュメンタリーも監督している。『ショート・ターム』(同名短編映画に基づく)はデスティンの長編2作目。映画は2013年SXSW映画祭でプレミア上映され、観客賞、最優秀審査員賞のW受賞を果たして以来、世界中の50もの映画賞にノミネートされ、35もの映画賞を受賞し、日本でも高い満足度から口コミで大ヒットとなったのが記憶に新しい。
サンディエゴの活発なインディミュージックシーンの内側を描いた『ヒップスター』において、音楽はストーリーを支える重要な要素であり、まさにヒップなヤングアダルトたちの共感を呼んだ大きな理由でもある。映画の中で取り上げられている曲やバンドはどれも、西海岸インディ音楽シーンで今まさに起きていることを、ユニークかつリアルに表現している。