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HIPSTER ヒップスター

大ヒット作「ショート・ターム」のデスティン・クレットン監督デビュー作 待望の日本公開!

ヒップスター
2016.7.30(sat.)より カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016 @新宿シネマカリテにてプレミア公開 ほか全国順次ROADSHOW

Introduction

Introduction

米映画批評サイト「ロッテントマト」で99%の満足率を獲得、じんわりと心温まるストーリーが口コミとなり日本でも異例の大ヒットとなった『ショート・ターム』が記憶に新しいデスティン・ダニエル・クレットン監督、鮮烈のデビュー作『ヒップスター』(原題:I AM NOT A HIPSTER)がついに日本に登場。
ロバート・レッドフォードが主催する米最大の映画祭、サンダンス映画祭に正式出品された本作で、世界にその実力を示したデスティン・クレットンは、ミューズでもあり、『ショート・ターム』が出世作となったブリー・ラーソンをオスカー女優へと導いた※とも称され、その演出手腕にハリウッドの俳優陣たちからも熱い視線が集まる注目の実力派監督。
サンディエゴのインディミュージック/アートシーンを舞台に、悲劇に直面してもなお、クリエイティブであろうとするアーティストの姿を描いたヒューマンドラマ。
サウンドトラックが大好評だった『ショート・ターム』の作曲家であり、クレットン監督の盟友でもあるジョエル・P・ウェストとタッグを組んだオリジナル曲の演奏シーンも聴きどころ。主演のドミニク・ボガートは、ブロードウェイミュージカル『ジャージー・ボーイズ』のシカゴ公演で、主演のノーム・ワックスマン役の強烈なキャラクターを演じているところを、監督のデスティン・クレットンに見いだされ、本作の主役に抜擢された。また劇中で使われているホームビデオのフラッシュバックの映像は、実際にこどもたちにカメラを持たせて撮影させ、ノスタルジックなムードを醸し出しているところも、リアリティにこだわるクレットン監督らしい演出となっている。

※ブリー・ラーソンは、『ショート・ターム』で一躍注目を浴びた2年後に主演した『ルーム』で、2016年度第88回アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞しました。

STORY

STORY

地元でファンを増やしつつある、ある若きシンガーソングライター、ブルック・ハイド。無気力な日々を送る彼のもとへ、ある日、父親が3人の妹を連れてやってくる――母の遺灰を撒くために。この再会をきっかけに、若者はオハイオに置き忘れてきた過去の自分を思い出し、別人のようになった今の自分と向き合っていく……。

キャスト

ドミニク・ボガート(ブルック・ハイド)Dominique Bogart as BROOK HYDE

米国やヨーロッパでの舞台経験も豊富で、『レント』の米国ツアーではマークを、『ジャージー・ボーイズ』(シカゴ公演)ではノーム・ワックスマンやニック・マッシを、Soho Repertory Theatre Company制作のオビー賞受賞作『Molly's Dream』ではジムを演じている。シンシナティ大学音楽学部でファインアートの学士号を取得。2011年にIFPラボのセレクションに輝いた『Extracted』で主役を演じたほか、マイケル・ダナー監督の『Hello Herman』、マイク・アップトン監督の『At Arm's Length』、New Artists Alliance製作のスリラー『ビジター』などにも出演。 HBOの『The Chris Rock Show』をはじめ、ABCの『フラッシュフォワード』ではキース・コナー役でレギュラー出演するなど、テレビでの仕事も多く人気を集める若手俳優。

ドミニク・ボガート(ブルック・ハイド)

タミー・ミノフ(ジョイ)Tammy Minof as JOY

ブロードウェイ劇『The Will Rogers Follies』で役者としてのキャリアをスタートさせたミノフは、次いでニール・サイモン作『グッバイガール』でバーナデット・ピーターズやマーティン・ショートと共演。その後もニューヨークやロサンゼルスを拠点に多くの舞台、映画、テレビ作品に出演している演技派女優。主な出演作はノーマン・ジュイソン監督の『オンリー・ユー』、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』、ブルーノ・ビチルと共演した『Portion 71』、ゲイリー・マーシャル監督の『ニューイヤーズ・イヴ』、ジョセフ・カーン監督の『Detention』などがある。

タミー・ミノフ(ジョイ)

アルヴァロ・オーランド(クラーク)Alvalo Orland as CLARKE

30作以上のインディペンデント映画への出演経験を持つベテランバイプレイヤーのオーランドは、『ビバリーヒルズ高校白書』、『ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る』、『Breaking In』、『The Hard Times of RJ Berger』などテレビドラマへの出演も多い。2014年には自身の脚本・プロデュースによる映画『Counterpunch』をリリース。

アルヴァロ・オーランド(クラーク)

ローレン・コールマン(スプリング)Lauren Coleman as SPRING

ネバダ州ラスベガス出身のシンガーソングライター。18歳からツアー活動を始め、南カリフォルニアへ移り住んだのち、現在のグループ「Pebaluna」を結成。2012年9月にデビューアルバム「Carney Life」をリリース。8歳の頃から舞台に上がっているが、映画は本作の“スプリング”役がデビュー作である。

ローレン・コールマン(スプリング)

キャンディス・フェイ(メリリー) Kandis Fey as MERILLY

高校時代から演劇を始めたが、『るつぼ』や『努力しないで出世する方法』といった有名劇を演じるだけでは飽き足らず、高校を優秀な成績で卒業後はテレビやインディペンデント映画を中心に活動。『Dr. House』、『CSI:NY』、『コールドケース』、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』などのテレビ作品に出演している。

キャンディス・フェイ(メリリー)

タニア・ヴェラフィールド(ケルズ) Tania Vellafield as KELLS

これまでに『NEW YEAR'S EVE』、『THE FIRST TIME』、『ショート・ターム』、『JULIA』、『HARSH TIMES』、『24』、『ゴースト~天国からのささやき』、『STANDOFF』といった映画やテレビ作品に出演。近年はニューヨークで『FAIRY TALE』、『THE LITTLE DOG LAUGHED』、『BENEATH THE VEIL』(リンカーンセンター)などの舞台に立ち、ロサンゼルスでは『TREEFALL』のワールドプレミアにも参加。

タニア・ヴェラフィールド(ケルズ)

ブラッド・ウィリアム・ヘンケ(ブラッドリー・ヘインズ) Brad Williams Henke as BRADLEY HAYNES

『ヒップスター』に加えて、ワーナー・ブラザーズ配給、ギルレモ・デル・トロ監督の『パシフィック・リム』、ジョン・キューザックと共演した『フローズン・グラウンド』、クリス・コルファーと共演した『Struck by Lightning』など映画出演作も多い。テレビドラマ『JUSTIFIED 俺の正義』の最終シーズンでは準レギュラーとして出演。ABCの『ホームタウン~僕らの再会~』ではレギュラー出演を果たす。

ブラッド・ウィリアム・ヘンケ(ブラッドリー・ヘインズ)

マイケル・ハーディング Michael Harding as DAD

映画やテレビへの出演回数がそれぞれ30本を超えるベテラン俳優。『JUSTIFIED 俺の正義』などに出演。

マイケル・ハーディング

アダム・シャピロ(デニス/スペースフェイス) Adam Shapiro as DENISS / SPACEFACE

トム・フォード監督の『シングルマン』、『キューティー・バニー』、『Café』といった映画への出演をはじめ、ピクサー/ディズニーの『ウェイン&ラニー クリスマスを守れ!』(ABC)では声優として複数のキャラクターの声を担当。『The Interview』や、2012年サンダンス映画祭最優秀短編部門に輝いた『ショート・ターム』の短編バージョンにも出演している。テレビ出演作は『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』、『Better With You』、『クローザー』、『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』、『Moonlight』、『ギルモア・ガールズ』、『スイート・ライフ』、『Jake in Progress』、『I☆LOVE!オリバー』など多数。『レント』のロサンゼルス公演でもマーク役を務めたほか、レスリー・ヘッドランドの『バチェロレッテ-あの子が結婚するなんて!』のワールドプレミア(同舞台はその後映画化され、2012年サンダンス映画祭に出品)などで舞台に立っている。

アダム・シャピロ(デニス/スペースフェイス)

エヴァ・マー(テイラー) Eva Mah as TAYLOR

サンフランシスコ出身のエヴァは、幼い頃から演技を始め、その後はロサンゼルスへ移って初のテレビ出演を果たす。それがゴールデングローブ賞ノミネート俳優サイモン・ベイカーと共演した、CBSの『メンタリスト』(2010年5月放送「夜明けの赤い空」の回)だった。Google、フォードなど有名企業の広告にも数多く起用されている。

エヴァ・マー(テイラー)

 映画が作れず、なんとなくもやもやしていた頃、あるときプロデューサーのロン・ネイジャーが私を座らせて、こんなことを言ったんです。「君と一緒に映画を作りたい。駄作になってもいい。とにかく何か作りたいんだ」と。本人は気づいてなかったでしょうが、私はその言葉で救われた気がしました。私にとっては、それほど大きな意味を持つ言葉でした。リスクを恐れる必要はないと感じ、今までやらなかったことを試そうと思いました。何も恐れることなく、書きたいストーリーを書こうと。失敗を恐れることがなければ、他に怖いものなんてありませんから。

脚本を書き始めた頃は、最終的にどういう物語になるのかは考えずに進めました。ただ、私が十年間暮らすうちに、すっかり恋に落ちてしまった、このサンディエゴという街のインディミュージックシーンやアートシーンをテーマに、愉快なストーリーを語りたい、それだけは決まってました。

こういう脚本を書いたのは、実のところ、お気に入りの2人のアーティストと一緒に仕事をしたかったからでもあります。それがドミニク・ボガート(映画でも舞台でも、私を驚かせてやまない俳優です)と、ジョエル・P・ウェスト(素晴らしいメロディで長年、私にインスピレーションを与えてきたミュージシャン)でした。

ドミニクは大変だったろうと思います。出演シーンが多いことに加え、映画の中でライブ演奏する5曲をギターで弾けるようになる必要もあったんです。完成した映画には心から満足しています。特に俳優たちの演技と、ライブ演奏の素晴らしさはちょっと自慢したいくらい。監督の私が惚れ込んでいるのですから、間違いはありません。皆さんにスクリーンでこの映画を観て、聴いてもらうのが待ちきれません。

『ヒップスター』は、単なるすかしたヒップスターの映画でも、クールになろうと努力する20代のオトコの話でもありません。笑えるシーンも多いのですが、パロディとも違う。撮影を続けるうちに、それ以上のものになったんです。3人の姉と一緒に笑い合うことを思い出す弟の話になり、父親と心を通わせようとする息子の話になり、悲しみの中でも愛し合おうとする家族の話になり、悲劇に遭っても歌えるんだと気づく若者の話になっていった。

 最終的にこういうストーリーになった唯一の理由は、私自身が失敗しても構わないと思っていたから。撮影中はずっと、スタッフ全員がそういう意識を持っていました。撮影、音楽、演技、衣装などに関する決断が必要になったら、当事者全員に「リスクを恐れるな」と伝えるだけです。完璧でなくてもいい。完全な失敗だったとしても、それで構わない。だからとにかく新しいことをやってみて、どうなるか見てみようと。本作はそういうスタンスで撮影された作品です。

 お金を儲けようとか、大勢の観客に届けようなんて思いはこれっぽっちもなかった。もちろん、サンダンスで上映されることなど考えてもいませんでした。僕らはただ、何かを作ろうとしただけ。そうやってこの映画は完成し、2012年のサンダンス映画祭でプレミア上映されることになりました。みんなで心を自由にした結果です。せっかくだから、できるだけ多くのみなさんと、この映画体験をシェアできたら嬉しいです。

デスティン・ダニエル・クレットン(監督、脚本、プロデューサー)

自身4作目の短編映画『ショート・ターム』が2009年サンダンス映画祭審査員賞を受賞。同名の長編映画用に書き上げた脚本は、映画芸術科学アカデミーが主催する、2010年度ニコル映画脚本フェローシップ5作品のうちの1つに選ばれた。『ヒップスター』は彼の長編映画監督デビュー作。デスティン・ダニエル・クレットンはハワイのマウイ島で生まれ育ち、近所の畑でパイナップルを摘みながら3才までマウイで夏を過ごした。ポイント・ロマ・ナザレ派大学でコミュニケーション学を専攻したのち、サンディエゴ州立大学で映画分野の修士号を取得した。これまでに『Longbranch: A Suburban Parable』(2002年トライベッカ映画祭でプレミア上映)、『Bartholomew’s Song』(2006年学生アカデミー賞最終候補作)、『Deacon’s Mondays』(2007年学生アカデミー賞最終候補作、アンジェラス映画祭グランプリ、HBOフィルムズ最優秀映画賞)、そして『Short Term 12』という4つの短編映画(監督/脚本)で受賞経験がある。短編の『Short Term 12』は2009年サンダンス映画祭での審査員賞をはじめ、シアトル国際映画祭、アスペン短編映画祭、ボストンインディペンデント映画祭、シネベガス、ジェンアートでも各賞に輝き、2010年アカデミー賞の最終選考にも残った。彼の長編デビュー作『ヒップスター』は2012年サンダンス映画祭でプレミア上映され、批評家たちに絶賛された。また、フィクションと平行して『DRAKMAR: A VASSAL’S JOURNEY』(2007年HBO Familyでプレミア放映、2006年コミコンで最優秀ドキュメンタリーを受賞)や『BORN WITHOUT ARMS』(2009年TLC/Discoveryでプレミア放映)という2本の長編ドキュメンタリーも監督している。『ショート・ターム』(同名短編映画に基づく)はデスティンの長編2作目。映画は2013年SXSW映画祭でプレミア上映され、観客賞、最優秀審査員賞のW受賞を果たして以来、世界中の50もの映画賞にノミネートされ、35もの映画賞を受賞し、日本でも高い満足度から口コミで大ヒットとなったのが記憶に新しい。

ABOUT THE MUSICIANS | 映画に登場するアーティスト

サンディエゴの活発なインディミュージックシーンの内側を描いた『ヒップスター』において、音楽はストーリーを支える重要な要素であり、まさにヒップなヤングアダルトたちの共感を呼んだ大きな理由でもある。映画の中で取り上げられている曲やバンドはどれも、西海岸インディ音楽シーンで今まさに起きていることを、ユニークかつリアルに表現している。

【CANINES】ジョエル・P・ウェスト(サンディエゴ在住のシンガーソングライター)は本作のために、映画の主人公ブルック・ハイド(ドミニク・ボガート)をフロントマンとするバンド「CANINES」を結成。『レント』や『ジャージー・ボーイズ』などミュージカル劇への出演経験も豊富なドミニクは、映画の中で、ジョエル・P・ウェストが書き下ろした数曲をライブ演奏している。映画で使われた10曲を収録したスタジオ録音盤が、アメリカでは映画公開と同時にリリースされている。
CANINES
【SPACEFACE(スペースフェイス)】主人公ブルック・ハイドの音楽的ライバルである、エレクトロニックDJ。彼のビートは、サンディエゴのエレクトロポップバンド「Jamuel Saxon」によって生み出された。ダンサブルなライブパフォーマンスで知られる同バンドだが、惜しまれつつ 2014年に解散。
SPACEFACE(スペースフェイス)
【ローレン・コールマン】ブルックの3人の姉の1人、スプリング役で映画デビューを飾ったローレンは劇中で2度、忘れがたい歌声を披露している。18歳からツアー活動を始め、南カリフォルニアへ移り住んだのち、現在のバンド「Pebaluna」を結成。2012年9月にデビューアルバム「Carney Life」がリリースされている。
ローレン・コールマン
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